人の「欲」の1番奥にあるもの
とある学生さんとのやりとりの中で、「かっこいい大人になりたい」という学生さんがいた。今まで、自分の「かっこよくありたい」にすごく真っ直ぐに貪欲に突き進んできた子。
部活動で成績を残すことにコミットし、部長にもなり、人がついてきたという。
確かに、結果を残すことってかっこいい。
でも、「かっこよくありたい」の欲の奥にあるのって
「愛されたい」
な、気がする。
これは、その子に限った話ではなく、色んな人の「〜したい」の奥には、「愛されたい」っていうのがある気がする。
大富豪になりたい
オリンピック選手になりたい
パティシエになりたい
etc...
「愛されたい」の欲求には、全く関係なさそうなこれらも、結局は手段でしかなくて、
大富豪になりたい人は、大金を得ることで自分が人から注目を浴びると思っている
オリンピック選手になりたい人は、自分が好きなスポーツで輝くことにより注目を浴びると思っている
パティシエになりたい人は、美味しいお菓子を提供することで、愛されると思っている
みんな、自分が知っている「愛されるための手段」を使おうと、日々生きているんじゃないかなぁ。
………
便利な世の中になり、人と人との繋がりが薄れてきたこの世の中。昔は、そんなに自分をPRしなくても、生まれながらにして横の繋がり・地域の繋がりが、根付いていた。
しかし、より個人単位となった現代社会において、「繋がり」や「愛情」を感じにくくなり、人々は何とかして自分に注目を向けようと躍起になるようになったんじゃないかな。
だからこそ、突拍子も無い信じられない事件が起こる。そうすることにより、注目を浴びるために。
心の中のコップが干からびており、人に愛情を注げるだけの精神状態じゃ無いから、すぐに「キレる」。
もっと、横の繋がりが豊かになれば。
もっと、他に「愛される方法」を知っていれば。
変な事件なんか、起こらないやろうになぁ。
いつやったかなぁ。ある時ふと、悲しくなったことがあった。
「なんか、世の中愛情不足やなぁ」って。
いつ、何で、何に対してこれを思ったのかは、すっかり忘れてんけど、ぼんやり思った記憶がある。
なんか、そんな世の中をちょっとでも変えられたらな、って思うのです。
…。変人かもしらん。(笑)